新町歌劇団
「ナディーヌ」
脚本・作曲・編曲・指揮
三澤 洋史
ミュージカル
- 公演終了-ありがとうございました -
2024年6月
シャンソン、ロック、アラビアン、ジャズ・・・。
様々なジャンルの音楽が織りなすミュージカル「ナディーヌ」が、20年の歳月を経て再演決定。子供達を加え新バージョンに挑みます
22日(土)、
23日(日)
ナディーヌキャスト
・ナディーヌ 込山 由貴子
・ピエール 山本 萌 (はじめ)
・ドクタータンタン 初谷 敬史
・オリー 大森 いちえい
・グノームの首領ニングルマーチ
秋本 健
ピアノ 小林 直子
エレクトーン 長谷川 幹人
チラシができました
Story
パリの広告代理店に勤めるさえない中年男ピエールは、夕暮れの街角に現れた不思議な少女ナディーヌ(実は妖精の国フェアリーランドの王女)に出逢い、突然恋におちる。
ナディーヌは国王だった父の亡き後、女王になり国を継ぐことになっていたが、その前に人間界を見物に来ていたのだった。
花の精・ナディーヌがしおれた花に話しかけると花は生き返ったように美しく輝き、甘い香りがあふれだす。そんな不思議な光景にパリの市民たちも大喜び、日常生活に疲れ切った心はうるおいを取り戻す。
IQ500の天才学者犬(?)タンタンや忠実な召使いオリー、ナディーヌを襲う悪者ニングルマーチ・・・。物語は奇想天外な方向に方向に進んでいく。
人間界にいることが許されないナディーヌは、残されたかけがえのない時間をモンマルトルの丘で過ごす。
夕暮れ時のモンマルトルで二人は・・・。
そして二人の恋の行方は・・・。
「愛するために人生はある」
ラブストーリーを書きたかった。しかも純愛物語を・・・。同時に僕は、愛とは何かを突き詰めてみたかった。人は何故愛するのか?愛に何を求めるのか?
結局のところ愛とは「人と人との関わり」ではないかと思った。人が自分自身をかけがえのない存在だと思うように、誰かのことを世界でたったひとつの取り換え不能なかけがえのない存在だと深く認識すること。その認識を持って関わっていくこと。あるいは関わっていきたいと欲すること。それが愛の本質ではないかと思うのである。
ミュージカル「ナディーヌ」ではこの究極の関わりを描くために、思い切った人物設定とストーリー展開を行った。”妖精と人間”という立場の違い、”限られた時間”とその先に待っている”忘却”。それでも人は愛することができるのか?ぎりぎりの状況の中で僕は愛を問い続ける。
三澤 洋史
(2004年8月 初演時パンフレットより)